トーイック小僧のTOEIC対策ブログ

トーイック(TOEIC)920点の筆者が、文法パートを中心に解法を解説します。300~450点の初心者向け。

文の骨格(3日目)

こんにちは。長々と費やしてきた名詞問題ですが、ようやく問題に取り組めます。

 

 

 

 

 

その前に、前回までのおさらいを箇条書きでまとめてみました。

 

 

1日目おさらい

・文章はSVOCMという骨格から出来ている。 

・その並びには規則性がある。(たとえば、SVOは良いが、SOVはダメ)

・Sは「主語」。文章のヌシを表わし、「~は」にあたる部分。

・Vは「動詞」。文章の動きを表わし、「~する」にあたる部分 。

・Oは「目的語」。何をするのか?に関係する部分を表わし、「~を」に あたる部分。

・例:Tom eats apples. → トムは(S)/リンゴを(O)/食べる(V)

 

 

2日目おさらい

・SVOCMはそれぞれ箱。名詞、形容詞といった○○詞を箱の中へ入れていくイメージ

・箱の中にはいくつでも品詞を入れられるが、核となる品詞(必ず含まれなければいけない品詞)が箱ごとに存在する(SとOなら名詞、Vなら動詞)

・例:Tom eats green apples → S「Tom (名詞)」/V「eats(動詞)」/O「green(形容詞) apples(名詞)

 ※太字が核となる品詞

 

 

で、ようやく例題に取り組みます。

 

By striving to be neat, well dressed, and cheerful, our representatives can make a good first (       ).
(A) impression (B)impressive (C) impressed (D) impressing

 

 

まず、カッコの位置に注目。カッコが、どの位置にあるのかを見極めます。

 

このとき、一番探すべきはV。なぜなら、例外を除き、Vはどんな文にも必ず含まれるうえ、比較的見つけやすいからです。

 

今回は、結構有名な単語「make」がVにあたります。「作る」という意味ですね。

 

 

で、カッコは動詞の後ろ。動詞の後ろということは、Oである可能性が高いです。

 

Oということは、核となる品詞は名詞ですね。つまり、動詞であるmakeの後ろに、少なくとも一つは名詞がくるはずです。

 

そうして一つずつ単語を拾うと、a, good, firstという単語がみつかります。

 

それぞれ、一つの、良い、最初のという意味の単語(冠詞、形容詞)です。名詞ではありません(意味的にも「~を作る」にうまくつながりませんよね)。

 

 

つまり、いまのところ名詞が存在していないのです。ということは、カッコの中には必ず名詞がくるはずです。

 

 

選択肢をみると、語尾が名詞のものは(A) impressionのみですね。なのでこれが正解。

 

 

もっと言ってしまうと、これは、前の名詞問題でやった「冠詞や形容詞のあとに名詞がくる」という法則とも一致します。こういう風に、知識が増えてくると、より確実に問題を仕留められるようになりますね。

 

 

 

***

 

 

 

というわけで、3日間にわたる講義はこれまで。

 

改めておさらいをすると次の通り。

 

1日目おさらい

・文章はSVOCMという骨格から出来ている。 

・その並びには規則性がある。(たとえば、SVOは良いが、SOVはダメ)

・Sは「主語」。文章のヌシを表わし、「~は」にあたる部分。

・Vは「動詞」。文章の動きを表わし、「~する」にあたる部分 。

・Oは「目的語」。何をするのか?に関係する部分を表わし、「~を」に あたる部分。

・例:Tom eats apples. → トムは(S)/リンゴを(O)/食べる(V)

 

 

2日目おさらい

・SVOCMはそれぞれ箱。名詞、形容詞といった○○詞を箱の中へ入れていくイメージ

・箱の中にはいくつでも品詞を入れられるが、必ず含まれなければいけない品詞が箱ごとに存在する(SとOなら名詞、Vなら動詞)

・例:Tom eats green apples → S【Tom (名詞)】/V【eats(動詞)】/O【green(形容詞) apples(名詞)

 

 

3日目おさらい

・文の骨格をとらえたいときは、ひとまずVを探してみる。

・なぜなら、Vはほぼ必ず含まれており、しかも見つけやすいから。

 

 

 

ここ3日間の講義については、パターン化された問題を解くことはたぶん少ないです。直接得点に結びつく知識ではありません。

 

ただ、これから英語を勉強していくうえで、これらは最低限必要な知識です。

 

文にはSVOCMという決まった骨格があり、それは決まった順番でならんでいること。そして、その骨格は箱のようであり、いくつもの品詞を入れることができること。

 

これまでは漫然と英語の羅列を眺めているだけだったかもしれませんが、上記の考え方を持つことで、徐々に英語が「かたまり」となって見えるようになってきます。

 

「ここからここまではSで、ここはV。その後ろはOだな」という具合にです。

 

そうすれば文章の理解がしやすくなりますし、文法問題の正解率も徐々にあがることでしょう。これまでチンプンカンプンだった、参考書の解説も理解出来るようになるでしょう。

 

 

 

というわけで、難しかったとは思いますが、この3日間の講義は、ぜひ何度も読み返してください。

 

よくわからないことがあればコメントくださいね。

 

では!