文の骨格(1日目)
こんにちは。今回は文の骨格について説明します。
これまでと違い、説明がちょっと長くなりました。ひょっとしたら、少し難しいかもしれません。しかも、点数とは直接結びつきにくいところです。
けれど、ここが最初の踏ん張りどころ。英語のしくみを理解するうえで、避けては通れない箇所です。わかりやすい形で出題されることは少ないですが、とても大切なことなので、かなり分量を割いて説明しています。
繰り返します。ここが最初の踏ん張りどころです。
大きく息を吸って、集中して取り組んでいきましょう。わたしも出来る限りかみくだいて説明します。
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では、例のごとくまずは例題から。
By striving to be neat, well dressed, and cheerful, our representatives can make a good first ( ).
(A) impression (B)impressive (C) impressed (D) impressing
この問題を解くためには、まずSVOCの話をしなければいけません。
(ちょっと聞きなれないけど、あとはMなんてのもあります。)
昔やったかもしれませんね。
SVOだとかSVOCだとか。第五文型だのなんだのとだとか。ただ、話がややこしくなるので、細かいことは無視。
ひとまず今は、SVOC(とM)の並び方に決まりがあるということだけ押さえといてください(たとえば、SVOはアリですが、原則的にSOOVなどという並びはあり得ません)。ひとまず細かいことは気にしなくてOKです。
というわけで今回は、S、V、Oの三つにポイントを絞って説明します。
次の例文をみてください。
Tom eats apples.
トムはリンゴを食べる。
英語嫌いな方でもなんとか訳せたかもしれません。
けれど、SVOに分解しろといわれたら? そもそもSって? Vって? Oって?
答えはコチラ
Tom eats apples.
トムは(S)/食べる(V)/リンゴを(O)
順番が前後しますが、Vから説明します。
Vとは、動詞のことです。
「動く」という漢字が入っていることからもわかるように、「動作にかかわることを表わす」
それが動詞です。
今回もeats (=eat)は「食べる」という動作にかかわる意味を持っていますね。なのでeatsは動詞なのです。
で、次に説明するのはS。
Sとは、主語のことです。
「主」というコトバが入っていることからもわかるように、その文章のヌシです。具体的には、「その文章の動作のヌシが誰か?」を表わすのが主語です。
今回は、「eats(食べる)」という動作を取ったのがTomという主語になります。
そして、Oとは目的語のこと。これは「目的語」というコトバからはちょっと意味がつかみづらいかもしれません。
まあ、簡単にいえば、目的語は「動詞が何に向かっているのか?」にあたる部分です。
たとえば、
Tom eats apples.
ここでは、「トムは食べる」
なにを?
リンゴを (apples)
食べるという動詞が、「リンゴを(apples)」という単語に向かっていますね。
「食べる→リンゴを」というイメージです。
繰り返します。
Sが「Sは~」という主語、
Vが「SはVする」という動詞、
Oが「SはOをVする」という目的語です。
これらは、文章の骨格です。
まず最初にSがきて、次にV、その次にOと、ほぼ順番が決まっています。文章の骨格は、あらかじめ順番が決まっています。
一方、これまでの講義で名詞、形容詞、副詞…と、「○○詞」という文法用語を扱ってきました。
文章の骨格である「SVOCM」と「○○詞」は一体どういう関係なのか?
一緒なのか?別なのか?
ゴチャゴチャしてきた頃と思いますので、ここのところを説明します。
ただ、長くなったので今回はこの辺りで。
続きはまた次回!